奥多摩尾根歩き
チゴウリ尾根、赤指尾根、尾平山南西尾根

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赤指尾根→(1時間50分)尾平山→尾平山南西尾根→(1時間30分)青梅街道(坪沢橋)→(20分)姫の岩(10分)[GOAL]小留浦バス停→JR青梅線奥多摩駅


尾平山南西尾根はキビシい急降下が続く尾根ですが、いきなりそこそこ立派な道が出現したりヤセ尾根になったりの面白い尾根でした。青梅街道への下降はおそらく多分ひょっとしてうまくいけば道がある、かな? と端の端までじわりじわりと尾根幅が絞られていく尾根をたどってみました。

ペットボトルに詰めてきた玄米茶を飲みながら小休止し、赤指尾根を南下します。
赤指山を通過します。三等三角点があり、標高は 1332.51m、基準点名は葺岩。葺岩ってなんなんでしょう、って先週も書きました。
林道に降り、すぐ向かいの尾根の続きへ。
快適な尾根歩きが
続きます。
いびつな円が重なった等高線あたりです。右の尾根に移ります。
尾根の向こう側はすぐに林道でした。
「ウエンタワ」と書かれた山名版がぶら下がった1228mの標高点あたりを通過します。
すぐに形のしっかりした尾根から左の幅広尾根に移ります。
また林道に降り、尾根の続きを追います。
木立の向こうに鷹ノ巣山、中央やや左には奥の集落も見えました。
ヘンな雲だなあとじっくり見てみたら富士山だった写真。さっぱりわかりませんが、まあ、一応。
急登後、「大(尾)平山 北峰」と書かれた山名版のあるピークを通過します。先週はここから赤指尾根(留浦ルート)を下りました
引き続き赤指尾根を歩きます。
遠くの山並み。下に白く見えているのは奥多摩湖です。
アセビのアーチをくぐると
尾平山のピークでした。三等三角点があり、標高は 1074.61m、基準点名は福次。福次は峰地域にある(あった?)地名のようです。
尾平山の山頂から北方向。
尾平山の山頂から東方向。
尾平山の山頂から南方向。
尾平山の山頂から西方向。
太陽を真正面にして尾平山南西尾根を下ります。「サンシャイン オン マイ ストマック メイクス ミー ハピー」。脳内BGMに古い曲が流れます。
下ってきて
下ります。めちゃくちゃ急降下です。
植林帯に逃げ込もうかと思ったんですが、植林帯のほうがもっと急降下っぽいので右の自然林側を木につかまりながら下ります。
落ち葉のたまった小さな凹みを歩いてみたりもします。思いのほか快適です。
下ってきて
下るんですが、とてもおだやかな尾根道になりました。890m圏です。
890mあたりの分岐です。右の尾根を下ります。
とんでもない急降下中です。先ほどからバイクや車のエンジン音が聞こえてくるようになりました。
下ってきて
下ります。
落ち葉の積もった凹みを下ってきました。石が隠れていなくて、足がズルっとしない適度な凸凹があれば(贅沢?)、落ち葉の道もなかなか快適です。
下ります。
自然林側も
植林側も勾配はかなりキツいので落ち葉のたまった凹み道を下っていきました。
790mあたりで左へトラバース(山腹水平移動)していくはっきりした道が現れました。方角は地形図の破線(徒歩道)の端に向かっているようです。一瞬、んっ、と迷いましたが、
尾根歩きを続行。尾根はいきなりヤセ、
かつかなりの急降下です。
尾根上をたどっていた東京都水道局の赤帽白杭は左手の谷の底に移動しました。
下ってきて
下ります。
急降下から
急降下です。
アンテナの残骸を通過します。
木立の向こうに奥多摩湖に架かる深山橋(みやまばし)が見えました。背景の稜線はヌカザス尾根でしょう。
エンジン音が大きく聞こえます。青梅街道はすぐそこのはずです。青梅街道の狙った場所に無事に降りられるかとても気になりますが、そこそこしっかりした道が続くんじゃないのかな、などと思いながら下ります。
赤帽白杭が戻ってきました。
道は610mあたりで尾根をはずれて左へトラバースしていきます。
かなりしっかりした道がのびています。方角的に地形図にほぼ水平に記載されている 実線(軽車道 幅1.5m以上3m未満の道路)に続きそうです。実線は寺院の記号で直角に南下し、青梅街道に接しています。このトラバース道をたどれば安全快適な下山はほぼ確定です。
ですが、尾根はまだ続いています。ヤセで岩ゴツで急降下です。進みます。徐々になんだかイケナイ場所に誘い込まれている感が強くなってきました。
おそるおそる下っていくとそこそこしっかりした道が復活しました。
青梅街道が見えてきました。尾根の左側は落石防護柵でガッチリ囲まれています。これはGoogleマップのストリートビューで予習済み。尾根右側の沢(坪沢)に架かった橋のたもとに降りられるかが問題です。降りられなければ先ほどのトラバース道まで登り返さなくてはなりません。
先に進むと長い黄色テープがぶら下がっていました。いいことがあるんじゃないかと近寄ってみましたが、道路に降りられる階段があるわけでもなく、なにもありません。残念。
慎重に先に進みます。この先は柵はないものの、山肌にモルタルかコンクリートが吹き付けられた崖です。青梅街道に降りられません。
こちらは頼みの綱の尾根の右側です。綱はなく、激斜面ですが下れないことはなさそう。細い木や根っこを頼りに
下ってきました。
すぐに橋のたもとを見ます。やりました。柵などはありません。道路に出られそうです。Googleマップのストリートビューでは下降地点がどうしても確認できず、イチかバチか、ダメ元、などと思っていたんですが、やりました。かなり大きめのガッツポーズが奥多摩湖の湖面を波打たせたはずです。

坪沢の上流方向。右が尾平山南西尾根です。
青梅街道です。真正面が坪沢バス停でした。
尾平山南西尾根の下端です。これにて尾平山南西尾根はおしまいです。切り替え画像は坪澤橋を渡って撮影した尾平山南西尾根の下端。近所にある「小留浦の姫の石」という「奥多摩町自然文化百選」のひとつに寄ってみることにしました。
坪沢バス停から小留浦バス停を過ぎてすぐ、地蔵や馬頭観音、碑がずらりと並んだ向こうの坂道を登ります。
途中で三頭橋(みとうばし)が見えました。中央のピークは三頭山でしょうか。
小さな社が見えてきました。
格子から中を除くと
姫の石が安置されていました。近くに山ガールがいなくてよかったです。どんな顔をすればいいのやら。
小留浦バス停に奥多摩駅行きのバスがやってきました。
山の神様、地権者の皆様、きょうもありがとうございました。
チゴウリ尾根への取付き、尾平山南西尾根から坪沢への下降、シビレる尾根歩きでした。また、よろしくお願いします。